春画
春画

オンラインカウンセリングのカナムーンです。
最近、性教育や「生命(いのち)の安全教育」の研修のご依頼が増えてきていることもあり、中年女性にして性について考える機会が増えてきています。性という字は、りっしんべんに生きると書きます。りっしんべんとは“こころ”の字を立てて偏にしたものですから、性は心を伴って生きることと同義なのかもしれません。このりっしんべんは心や感情、精神に関する意味をもつ漢字によく使われます。
この性は、春と表現されます。思春期は、春を思う時期つまり性を思う時期です。思春期は二次性徴でカラダが大人になっていく時期ですから、性を意識し、性を表現する発達段階です。そして、今回の写真にもある春画は、性を表現した絵という意味です。この春画は、主に男女の性愛を時にユーモアをもって描かれています。江戸時代には笑い絵とも呼ばれ、浮世絵の普及とともに、大名から庶民まで、男女対等に楽しまれてきました。
でも、この性愛への価値観は明治時代を境に変化します。女性は純潔でなければならないという純潔強制教育から、性は恐いものであるという性の恐怖教育、そして、性愛を抑制しようとする抑制的性教育と、性愛を厳格な価値観で抑え込んでいったのです。そして、これらの教育は学校において女性だけに施されていきます。女性だけが貞節を守り、女性らしく慎ましやかに性愛を制御することを求められてきたような気がします。
ただ、このような性愛への厳格な価値観は、明治以降に啓発されてきたものですから、日本の歴史においてはほんの一瞬なわけです。明治時代は1868年から始まりましたので、たかだか150年強の短い期間です。今こそ、男女の性愛についてユーモアをもって大らかに語り楽しみ時代に原点回帰すればいいのになあと思います。
性は心を伴って生きることです。つまり人間らしく生きるために必要なものであるということです。性はいのちの根源でもありますし、性愛には生殖の性のほか快楽や共生の性の意味合いもあります。いのちや性を皆でオープンに語り合い、肯定的に性愛を捉えることができるようになれば、もっといきいきと生きられるのではないかと思います。
排除しなければならないのは、支配の性だけです。同意のある性愛は、人間にとって、また人類にとって必要なことなのです。性教育も「生命(いのち)の安全教育」も、大らかに性を語る大人によって行われることによって、その人間らしさや重要性が子どもたちに伝わるのではないかと思っています。皆さんも春画をご覧になりませんか?細見美術館で開催中です。是非、オープンマインドで楽しんでみてください。
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