天の火

天の火

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

この写真は、ある部屋で撮影したエルメスのスカーフ「天の火」の図柄です。天から降ってくる2つの火のモチーフが素敵だなあと思って、カメラに収めました。この「天の火」ですが、一体どういう意味があるのだろうと、ふと不思議に思ったので、帰宅してから調べてみました。

エルメスのスカーフ「天の火」の説明は見つけることができなかったのですが、旧約聖書の「天の火」の記述に辿り着きました。旧約聖書のなかには、どうやら神の怒りを買って「天の火」で滅ぼされた都市があるというのです。その名は、ソドムとゴモラ。どちらもウルトラマンに出てくる怪獣の名前ですね(笑)。

どうしてソドムとゴモラが滅ぼされたのかというと、2つの古代都市では、みだらな行いにふけり、不自然な肉の欲の満足を追い求め、不寛容が蔓延していたので、神が永遠の火の刑罰を下したらしいのです。

2021年には、アメリカのトリニティー・サウスウェスト大学などのチームが、約3,600年前に中東ヨルダンの死海の北東部にあった古代都市が、巨大隕石が空中爆発した際の超高温の爆風で、消滅した可能性を示す証拠を見つけました。この古代都市がソドムではないかと仮説を立てているようですよ。

「天の火」のお話は真実味を帯びてきましたね。

不自然な肉の欲という言葉を聞いて、性暴力を連想しました。2023年7月に刑法及び刑事訴訟法の一部が改正されました。強制性交等罪が不同意性交等罪に、強制わいせつ罪が不同意わいせつ罪に変更され、8つの構成要件が明示されました。①暴行及び脅迫を用いること、②心身に障害を生じさせること、③アルコール又は薬物を摂取させること、④睡眠その他の意識が明瞭でない状態にすること、⑤拒絶するいとまを与えないこと、⑥予想と異なる事態に直面させて恐怖させ、又は驚愕させること、⑦虐待に起因する心理的反応を生じさせること、⑧経済的又は社会的関係上の地位に基づく影響力によって受ける不利益を憂慮させること、の8つの構成要件です。また、夫婦間の性暴力への刑法の適用も明確化されました。

積極的なYES以外は不同意になり、後で「いやだな」と思った場合も不同意になります。また、夫婦や恋人間の性行為にも同意が必要になります。お互いの同意のない不自然な肉の欲の満足を追い求めることは、今も昔も「天の火」で滅ぼされてしまうのですね。

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