春眠暁を覚えず

春眠暁を覚えず

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

写真は松阪市にある田口梅林園で撮影しました。ネットニュースに、今が見頃と書いてありましたので、仕事へ向かう途中に見に行ってきました。梅と菜の花のコントラストが素敵でしょ。あ~春だなあとほっこりした気持ちになりました。

「春眠暁を覚えず」という言葉がふっと浮かびました。これは、唐の時代に活躍した孟浩然という詩人の『春暁』という詩の冒頭部分です。おそらく漢文の授業で覚えたのだと思いますが、春の朝の心地よさを表現するときに使われることが多いようです。春の眠りは朝が来たことに気づかないほど心地よく、寝過ごしてしまうのですね。私は春だけでなく、また朝だけでなく、暇さえあればゴロゴロゴロゴロ寝過ごしています(笑)。

このようなことができるのも、私がフリーランスとして働き、時間を自由に使っているからなのだろうと思います。何も予定が入っていない日もあれば、一日に5つも6つも予定が入っている日もあるのですが、その予定は自分でコントロールができますので、疲れているときは、予定をあまり詰め込みすぎないようにしています。

そういえば、57歳になる友人の誕生日に電話で「おめでとう」と伝えたときに、「60歳になる前に定年退職をしなければならないから、セカンドキャリアの準備をしているのよね。そういう点では律ちゃんは先を行ってるわよね」と言われたことを思い出しました。

私は51歳の時に大学教授を辞めてフリーランスになったので、今まさにセカンドキャリアの真っ只中にいます。同年代の友人たちは、60歳の定年から65歳の年金受給までどのように過ごすのかというテーマに直面しているので、どうやら私は先を行っているようです。年金だけでは十分な生活をすることが困難な場合も多く、年金を受給しながらお金を稼ぐ方法を模索している友人たちもいます。

今年の元日にこの世を去った経済評論家の山﨑元さんは、現代のキャリアプランニングについて次のように述べています。
・28歳までに、自分の「職」を決めよ
・35歳までに、自分の人材価値を確立せよ
・45歳から、セカンドキャリアについて準備せよ

私は30歳で大学院に入学し、35歳で大学講師になり、51歳からセカンドキャリアを始めましたので、山﨑さんのキャリアプランニングに何だか沿っているような気がします。人生100年時代のキャリアプランニングについて、真剣に考えなければならない時代になってきているようです。でも、そんなことより、春の心地よさを感じながら、いつまでもゴロゴロゴロゴロしていたい……と思う春の日の一日でした。

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