カズさん

カズさん

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

私はブッダの次の言葉が好きです。「他人の過失を見る必要はありません。他人のしたことと、しなかったことを見るのではなく、自分がしたことと、しなかったことだけを見るようにしなさい」

そう、私がこれまでしたことは何だったのでしょうか?そして、私がこれまでしなかったことは何でしょうか?これらを心の目で見る必要があるのだろうと常々思っています。

このブッダの言葉を、今日三浦知良(カズ)さんのJFL開幕戦を観戦して改めて思い返しました。

カズさんは、高校1年生の時にブラジルに単身で渡航して、ジュベントスに所属します。カズさんは私より1学年上なので、私が中学3年生の時の出来事でした。当時仲の良かったサッカー好きの友人・あやちゃんが、カズさんのことが大好きで、学校で毎日カズさんのことを話していた記憶があります。

その後、1986年のブラジルのサントスから始まり、Jリーグが始まる1990年に川崎ヴェルディに移籍するまでの8年ほどをブラジルのクラブで過ごしました。Jリーグ元年と言われた年に、私は東京に住んでいましたので、Jリーグの開幕戦だったかな~を国立競技場に観に行きました。にわかファンですが・・・。

そして、1990年~2000年の10年間を日本代表として戦い、途中1998年のワールドカップ本大会に臨む代表候補25人に選ばれたものの、メンバー選考から漏れ、帰国直後の成田国際空港での会見で「日本代表としての誇り、魂みたいなものは向こうに置いてきた」とコメントしたことは印象深いものでした。

カズさんはこれまで現役選手を続けることにこだわり、2021年3月10日にJ1浦和戦でロスタイムに1分間だけ出場し、J1最年長出場記録を54歳12日へ伸ばしました。そして、今日3月13日にJFL最年長出場記録を55歳15日へ伸ばし、昨年の出場時間の60倍の試合出場を果たしました。

何と言えばいいのでしょうか。カズさんがこれまでしてきたことの偉大さと、さらに一歩前に踏み出そうとする誇り高き信念は、本当にかっこいいとしか表現できないほどの、その姿を目の当たりにすることができて、幸せな一日だったな~と実感しています。

マーティン・ルーサー・キング・ジュニアが次のような言葉を残しています。

“Take the first step in faith. You don’t have to see the whole staircase, just take the first step.(疑うことなく最初の一歩を踏み出してください。階段の全貌が見えている必要はありません。ただ最初の一歩を踏み出すのです)”

私もカズさんのように、いくつになっても一歩前に踏み出す勇気を持ちながら、自分がこれまでしてきたことを積み重ねていけたらと、改めて自分自身を振り返ることができた3月13日でした。

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