冬至

冬至

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

明日は冬至です。冬至は二十四節気の一つで、北半球ではこの日が一年で最も日の出から日没までの時間が短い日です。そして、冬至の翌日からは昼の長さが延び始めることから、冬至は陰が極まる時であり、翌日から再び陽の気が帰ってくると考えられてきました。

この考えのことを一陽来復と読んで、この日を境にしてどんどん明るくなっていく、どんどん運が良くなっていくとされています。古代中国では、冬至の月が1年の始まりでした。また、古代ローマでは冬至の日は12月25日で太陽が復活する日とされ、これがキリスト教と結びついたのがクリスマスだとも言われています。

冬至は運気が良くなる境目であり、転換点でもあるので、昔から運気が良くなる冬至の風習が言い伝えられてきました。例えば、運盛りという「ん」がつく食べ物を食べる風習があります。にんじん、だいこん、れんこん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん(うどん)など、「ん」が二つつく食べ物などは、とっても運気が良くなる気がしますね(笑)。

また、冬至の日にゆず湯に浸かると風邪をひかないそうです。ゆずの香りには邪気を祓う効果があると考えられていましたし、ゆずと融通、冬至と湯治をかけて、冬至にゆず湯の風習ができたとも言われているようですよ。まるで笑点みたいですね。

「湯治とかけまして、融通のきく人と説きます」・・・「そのこころは」・・・「冬至にゆず湯に入りましょう!」パチパチパチ(拍手)という感じでしょうか。

冬至は昼の時間が最も短いことから、陰の気が最高潮に達する日です。夜に恋文を書いて、翌朝読み返してみると、何だか恥ずかしくなるような文章を書いていたことに気づくことがありますね。陰の気によって、少し深刻になったりネガティブになったりすることもあります。そんな時は、冬至にゆず湯のような、融通の利くユーモアを心に持っていることが必要なのかもしれません。

古代中国には陰陽という思想がありました。陰陽とは、森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物を陽と陰という観点から二つのカテゴリーに分類する思想です。陽と陰は互いに対立し依存し合いながら、この世界を形成しています。この陽と陰のバランスがとても大事で、どちらが欠けても物事は成立しません。これらの陽と陰、清と濁を併せ持ち、陽の気へ向かっていく日が冬至だと考えれば、やはり冬至は物事の始まりの日なのですね。

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