与え続けること

与え続けること

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

今回の写真は、宮城まり子さんの「ねむの木こどもの美術館」です。愉快な仲間たちが旅の写真として送ってくれました。私も一度行ってみたいと思っていましたので、嬉しいかぎりです。

遠い昔のお話ですが、私は中学生の頃から障害児教育に関心を持っていました。通っていた中学校の近くにある障害者施設に個人でボランティアに行ったりしていましたし、以前ブログにも書きましたが、肢体不自由の障害者の方が書いた詩に曲をつけて披露する演奏会なども主催していました。

ですので、宮城まり子さんという名前も中学生の頃から知っていました。彼女は、1968年に肢体不自由児などの支援を行う日本初の民間の社会福祉施設であるねむの木学園を、お一人で3年という年月をかけて設立をした人です。日本のマザーテレサとも言われていました。

そういえば、中学3年生の時に書いた20枚ほどの研究レポートのテーマは、マザーテレサだったな~と今思い出しました。10歳の時に24時間テレビで見たマザーテレサのことが忘れられなくて、このテーマにしました。インドにある「死を待つ人の家」に行ってボランティアをしたいと切望したこともありました。

マザーテレサが来日した時に「愛の反対は憎しみではありません。無関心なのです」と言った言葉が心に残っています。目の前に死を待つ人がいた時に、その人がどのような人であるかは関係がありません。消えかかっている命が目の前にあれば、無関心ではいられないのです。マザーテレサはキリスト教徒ですが、宗教に関係なく彼女は命を助けていました。そんな彼女が、日本で起きている人に対する無関心を嘆いていたことを今でも覚えています。

何だか懐かしくなり、久しぶりにマザーテレサの本を読み返してみました。その中の一節をご紹介したいと思います。

「人は不合理、非論理、利己的です。気にすることなく、人を愛しなさい。あなたが善を行うと、利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。気にすることなく善を行いなさい。目的を達しようとするとき、邪魔立てする人に出会うでしょう。気にすることなく、やり遂げなさい。良い行いをしても、おそらく次の日には忘れられるでしょう。気にすることなく善を行い続けなさい。あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう。気にすることなく正直で誠実であり続けなさい。助けた相手から恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。気にすることなく助け続けなさい。あなたの中の最良のものを与え続けなさい。気にすることなく、最良のものを与え続けなさい」

いつも私が最良のものを与え続けることができますように!と願いながら、今日を始めたいと思います。

with k 4E