みんなちがう

みんなちがう

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

最近は小学校高学年や中学生のこどもたちと話をすることが多くなりました。この年代は、前思春期や思春期と呼ばれる発達段階のこどもたちです。大人に対する辛辣な意見を聞かせてくれることもあって、それがとっても面白くて私は好きです。

先日も小学校高学年の女の子と話をしていて、「どうして学校の先生はみんなろくでもないのですか?」と質問されました。不謹慎にも面白くて吹き出してしまいました。「ごめんね、笑って。先生はろくでもないと思っているのね~。どうしてそう思うの?」と聞いていくと、「先生は何でもごまかすんです。先生としてきちんとこどもに向き合わなければならないんじゃないですか?」と真剣な表情で答えてくれました。

この年代のこどもたちは、性的な成熟を除けば、人間として純粋で冷徹な目で物事の本質を見抜く力を持っています。「千と千尋の神隠し」の主題歌に♪繰り返すあやまちの/そのたび/ひとは/ただ青い空の/青さを知る♪という10才頃の心性を表している歌詞がありますが、まさにこの時期を生きている人たちです。だから面白いのですけれど。

ある日、「僕が人とうまく付き合えないのは、人より劣っているからでしょ?」と質問されました。「どうしてそう思うの?」と尋ねると、「だって僕は仲良くしたいのに、みんな僕のことをうざがって嫌いになる。嫌われるということは僕が何か悪いことをしたからで、普通じゃないから・・・」この言葉を聞いて私はとっても悲しくなりました。それは彼の悲しみであり、こんなに深い悲しみを思春期の男の子が抱えているんだと思うといたたまれなくなりました。それで彼に向き合う決心をして、「人より劣っているからじゃない。人と違っているだけよ」と私は説明を始めました。ここからは長くなるので省略しますが、どうしてうまく付き合えないのかをこれから一緒に考えていくことで納得してもらいました。

みんなそれぞれ人と違うのに、その違いがクローズアップされて、集団からはじかれることがあります。“みんなちがって、みんないい”と金子みすゞさんが詩にしているけれど、それが前思春期や思春期のこどもたちにはわかりづらいようです。彼らが「ふつうがいい」と口を揃えて言うのは、集団におさまって平和に安心して過ごしたいからなのかもしれません。

そんな時に、ヴィヴィアン・ウエストウッドが80才の誕生日を迎えたという記事を読みました。彼女はイギリスを代表するデザイナーで、1970年代にセックス・ピストルズとともにパンクロックを牽引した、超かっこいい尖りまくった80才とは思えない女性です。女性というには歳を取り過ぎていると言わせないほどの存在感を放つエイジレスアイコンです(笑)。世の中にはこんなに人と違う素敵な人たちがたくさんいます。思春期を乗り越えたら、素敵な仲間たちが待っているから、人と違うありのままの自分を大切に育ててほしいな~と、80才の彼女を見て改めて思いました。

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