レクイエム
レクイエム

オンラインカウンセリングのカナムーンです。
東日本大震災から10年経った3月11日に「音楽の日」という番組がありました。Mr.Childrenの桜井和寿さんとMISIAさんが出演していて、彼らの歌を聴いているうちに“レクイエム(鎮魂)”というテーマが浮かびました。亡くなった方や遺された人たちの魂を鎮めるための時間だったと思います。
震災があった午後2時46分18秒に、桜井和寿さんが「花の匂い」を歌いました。この曲は確か「私は貝になりたい」という映画の主題歌だったと記憶しています。♪永遠のさよならをしても/あなたの呼吸が私には聞こえてる/別の姿で同じ微笑みで/あなたはきっとまた会いに来てくれる/どんな悲劇に埋もれた場所にでも/幸せの種は必ず植わってる/こぼれ落ちた涙が如雨露一杯になったら/その種に水を撒こう♪
まさに震災は、大切な人たちにさよならを言えないままに、永遠のさよならをせざるを得なかった出来事だったと思います。私は被害者支援をしていますから、さよならを言えなかった別れは、なかなか受け入れることができないことを実感しています。突然、大切な人を亡くすという悲劇は絶望でしかありません。でも、そこに意味を見いだし、幸せの種を蒔いていく。そしてその種を育てて、花を咲かせていく。それが遺された人たちの生きる支えになっていくのです。
MISIAさんの歌声も素晴らしかったです。「明日へ」を歌唱した後に、ブルーインパルスが飛び立ってくる。♪青い風に吹かれて/明日を思うぼくらがいる/遙かな風を受けて/心ふるえ熱く燃える♪生身の体は、震災の時のようにあっという間に津波にさらわれ、いのちを終えていくことを目の当たりにしたけれど、それでも生身の体から発せられる歌声には力があります。心がふるえ、熱く燃える感覚を、MISIAさんの歌声から感じることができました。
仏教では、体は魂の乗り物でしかないと言われています。体が無くなれば、愛する人とは会うことができなくなります。それがさよならをするということです。永遠のさよならをすることで、魂は深く傷つきます。その魂を鎮めることがレクイエムなのだろうと思います。桜井和寿さんやMISIAさんの歌声はまさにレクイエムでした。そして、私のこれからの人生のテーマもレクイエムだと改めて確認ができたような気がします。一人でも多くの人の傷ついた魂を鎮めることができるように、生きていきたいと思っています。
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