3月25日

3月25日

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

今年のホワイトデーにチョコレートをいただきました。色とりどりのチョコレートなので、どれから食べようかと迷いに迷って、3月16日から一日一個ずついただきました。

3月16日は左上のクランチチョコを、17日はその下の桜の花びらがのったチョコを、という具合に18日、19日、20日、21日、22日、23日、24日と反時計回りに一個ずつ幸せな気分とともにチョコを堪能しました。そして、3月25日にマゼンタ色の薔薇のチョコをいただきました。最後の一個でした。

ちょうど3年前の昨日、2019年3月26日に17年間勤めた大学に退職願を提出したことを思い出して、「あ~今日でちょうど3年になるな~」なんて感慨にふけりながら、甘いチョコレートが口のなかいっぱいに広がる感触を楽しみました。

その日は、伊勢神宮の内宮に参拝しようと決めていたので、チョコレートの余韻を残して、車に飛び乗りました。ちょうど3年の節目の日に、何かが始まるような気がしてワクワクしていました。

物事には終わりと始まりがあり、何かを終えてスペースを作らないと新しいことを始めることはできません。もしかしたらいっぱいいっぱいの毎日を送っていたとしても、無理をすれば始められるのかもしれないけれど、自分の中心を感じながら人生を堪能しようと思うと、やはり余裕が必要ですね。

みなさんの自分の中心はどこにありますか?

私は胃のあたりに自分の中心があります。そこにフロイトのいうところの無意識の領域があるイメージでしょうか。心の奥深くにある魂がそこにある感覚です。いつもそこを意識しながら呼吸をして、今この瞬間を感じながら無意識の領域とつながっています。

みなさんはトラウマという言葉をご存知ですか?トラウマは心的外傷のことで、生命を脅かされるような恐怖体験などによって刻み込まれる心の傷のことを言います。そして、その体験の記憶が整理されず、そのことが何度も思い出されて、当時に戻ったように感じ続けるのがPTSDという病気です。

このPTSDは幼少期の逆境的体験と結びつけて語られることもあるのですが、そのメカニズムには諸説あります。私はそのトラウマ記憶によって、今この瞬間を自分の中心と繋がれなくなった状態をPTSDであると解釈しています。自分自身の無意識や心の奥深くにある魂と繋がれなくなっている状態は、私たち人間にとっては苦痛でしかありません。

そんな時に、もし一粒のチョコレートを今この瞬間味わうことができたら……口の中いっぱいに広がるおいしい甘さを感じることができたら……少しの間だけでも自分の中心と繋がれるかもしれないのにな~なんて思いながら、最後に残った薔薇のチョコレートを堪能して、太陽の光の下へ飛び出したのでした。

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