この写真は松尾観音の床龍神です。平成18年に床を新しくしたところ、1年ほど経った頃から、だんだんと龍神さまの姿が現れたということです。撫で龍とも呼ばれていて、一目見て触れることで幸せが訪れるようですよ。龍神さまは日本に古くから存在する神様で、水のエネルギーを持つとされています。自然霊の中でも最高クラスの格の高い存在で、好き嫌いがはっきりしているところがあるそうです。

好き嫌いがはっきりしているのであれば、私は龍神さまからは好かれていないかもしれないな~と思う体験があります。それは、たぶん年少の頃、父親が私を抱いたままプールに飛び込んだ時の水の中での苦しい思い出がトラウマになり、小学校高学年頃まで顔を水につけることができなくなりました。それで洗髪もずっと母親にしてもらっていた記憶があります。だから水が嫌いでした。幸いなことに小学校6年生の夏休みに毎日市営プールに通い、25メートルぐらいならクロールで泳げるようになり、自力で克服できました。もちろん今は自分で洗髪できます(笑)。

発達心理学では、ワトソンがアルバート坊やに行った恐怖条件付けの実験が有名です。生後11か月のアルバート坊やに、白いネズミを見せ触ろうと思うと、その背後で鋼鉄の棒をハンマーで叩いて大きな音をたて怖がらせた結果、アルバート坊やは白くてフワフワしたものは全て怖がるようになったというものです。恐ろしい実験ですね。

私の水がこわいという症状は、今でいう限局性恐怖症に診断されると考えられます。恐怖刺激という特定の状況や対象が存在する場面に限って不安や恐怖が起こるもので、動物、自然環境、血液・注射・負傷、状況(航空機、エレベーター、閉所など)、大きな音などがその恐怖刺激になります。私の水への恐怖は10年以上の症状でしたから、「もうホントに父親は~!」という感じですが、私のように克服できる人もいますので、ご安心くださいね。

龍神さまを撫でてから、ある夜、夢の中に龍が現れました。齋藤勇さんの夢分析事典では、「龍は無意識の領域にある、驚くほど力強い生命エネルギーを象徴しています。心の奥底に眠っている未開発の才能、原始的感情、本能などが、夢の中で、自由に飛び回っているのです」とありました。龍神さまに刺激されて、私の水への恐怖体験がハクション大魔王のように、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ~ンと飛び回っていたのかもしれません。

私は他にもこわいものがたくさんあります。夢の中に出てこないように心の中にある壷の蓋をぴっちりしめておこうと思います。みなさんのこわいものって何ですか?

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