魂の片割れ

魂の片割れ

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

ドラマ「金魚妻」の中にツインレイという言葉を見つけました。ツインレイとは、生まれるときに魂を二つに分けた片割れを意味します。私たちが見るドラマの中にツインレイという精神世界の言葉がついに登場するようになったのね~と感慨深くなりました。

私が初めて精神世界に触れたのは、1999年に出版された精神科医・ワイス博士の『魂の伴侶-ソウルメイト 傷ついた人生をいやす生まれ変わりの旅』を読んだ時でした。前世療法とは何かを知りたくてこの本を手に取ったことを記憶しています。あれから23年という歳月が経ちました。今回は、もしツインレイという概念がこの世に存在すると仮定した場合、おそらくツインレイとはこうなのではないかと私なりに少し考えてみたいと思います。

私たちの世界は、太陽と月や男性と女性といった互いに対となる性質をもった両者の相互作用によって万物が造り出されています。それはまさに陰と陽の二つの気の相互作用であり、両者が統合されることで全体としての一つが生まれます。男女が交わることで、一人の人格を持った人間が生まれるように。

人間が誕生する時は頭から生まれてきます。足を自ら地面につけるのは約1歳頃。この時になって初めて自立歩行や初語など人間らしい片鱗を見せ始めます。7~9歳は神のうちとも言われ、江戸時代までは命を落とすことも多かったようです。10歳頃になると社会脳が育ち、性的なものを除けば人間として完成形に近いと言われています。

その後思春期に入り、一般的には男性は男性性を、女性は女性性を身につけていきます。そして、若い男女は互いに対となる性質を持つ未だ不完全な人間同士として惹かれ合います。その頃にツインレイとして出会う二人は、魂を分けた男女として強烈に求め合うこともあるかもしれません。ただ、それは互いに無いものを相手に満たしてもらうという意味でです。

発達心理学では、人間は年齢を重ねるごとにそれぞれの段階に発達課題があるとされています。エリクソンは成熟期の発達課題を統合、ロジャーズは十分に機能する人間であるとしています。それは一人の人間として自らを満たすことのできる完成形に近い状態なのかもしれません。一方で、自分の意識や価値観でこれまでの人生をふり返り、「私は一人の人間として完成している」という視点で自らを制限し、本来の自分の欲望をブロックしている可能性もあります。

だからこそ、発達段階にはそこからもう一歩進んだ段階があるような気がしています。「私は統合して一人の人間として完成している」と自負する最終段階に近い人間が、それぞれ欲望のブロックを外して、本来のあるがままの自分を受け入れ、魂の自由を尊ぶ生き方を取り戻すために必要な相手が、一つの魂を分けたツインレイという最も究極な相手であるような気がするのです。

その魂の片割れの相手を思うだけで、自分の中に生み出される純粋な愛を何より大切に思い、その二人が作り出す共同作業によって、この世界を愛で満たしていくことが、本来のツインレイの統合であり、目的なのではないかと仮説を立てています。そして、この純粋な愛をこの世の矛盾を包含しながら生涯をかけて貫き通していくのが、ツインレイなのだと思います。

また、これは想像の段階ですが、物質世界の時空と精神世界の時空の二つを生きながら、両者の統合を行うことも、ツインレイの役割なのではないかと考えているところです。まだまだ書きたいことはたくさんありますが、長くなってきましたので、この続きはまた今度にいたしましょう。

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