マウンテン

マウンテン

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

「マウントを取る」という言葉があります。これは、相手よりも上のポジションをとり、優位性を自慢したり威圧的な態度をとったりすることを言います。自分が優れていることを相手に認めさせたい人が、資産や社会的地位、子どもの学校などを自慢するようです。

このマウントとは格闘技のポジションで使われている言葉で、マウントポジションは仰向けの相手に馬乗りになった状態のことを指します。つまり、マウントポジションでは相手は身動きができず、一方的に攻撃することができるため、相手よりも優位な立場に居続けることができるようです。

この「マウントを取る」ということをテーマにしたOLあるあるを、モモちゃんとウメさんがお届けするモモウメYouTubeがあります。“給湯室がマウントの取り合いで凄いことになっていた件w”で、自分のほうが幸せだという証明書を発行するために、マウントを取り合うOLの様子を描き、ウメさんが「若い頃はマウンティングマウンテンのトップクライマーだったのよ。光り輝く山頂に辿り着いた時に誰がそこにいたと思う?ひとりぼっちの私」と語るのです。思わず吹き出してしまいました。おもしろい!

相手よりも上のポジションを取ることに何の意味があるのだろうと不思議に思います。資産や社会的地位、子どもの学校など、すべて自分の外側にある持ち物にしかすぎないのに。彼氏と伊豆に行くだの、シンガポールに行くだの、軽自動車に乗るだの、ポルシェに乗るだの・・・そんなものはただの現象にしかすぎないのに。外側にある持ち物でしか自分の価値を測れないこと自体が残念な気がします。

マウントを取る人には4つの心理が働いていると言われています。1つめは自分が正しいと思い込んでいます。2つめは他人に認められたいという承認欲求が強くあります。3つめはいつも自分が優れていたいという負けず嫌いなところがあります。そして4つめは不幸せな自分を認めたくないという逃避行動と自信のなさが見られます。

つまり、自分の外側にある持ち物でしか人に認めてもらえない自分を肯定できないのかもしれませんね。丸腰の何も持っていないありのままの自分で大丈夫!と思えていれば、人と自分を比べることもないし、マウンティングマウンテンのトップクライマーにチャレンジすることもなくなりますね(笑)。心地よく自分らしくいられるのが一番です。それがどのような自分でもです。そしてどのようなあなたでもありのまま受け入れてくれる人と共に、ゆるゆるのびのび過ごすことができるのが本当の幸せなのかもしれませんね。

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