カマキリ
カマキリ

オンラインカウンセリングのカナムーンです。
女性誌に掲載されている、カマキリの顔のアップの写真をみました。カマキリというと、何だかこわいイメージがありますが、その写真の顔は愛らしく感じました。一方で、女性誌にカマキリの写真が出るようになったことが意外で不思議な感じがしました。それで強く印象に残ったのかもしれません。
カマキリは、「鎌を持つキリギリス」という意味で、鎌状になっている前脚で、動いている小動物を捕食する肉食の昆虫です。この前脚の鎌が拝むように見えることから、西洋ではカマキリのこの動きは、預言者や僧侶に例えられ、神聖な虫とされてきました。でも、今は交尾の際に男を食い殺す悪女のイメージが強くなっています。
ただ実際には、カマキリのオスがメスに捕らえられて食べられる割合は1~3割程度だといわれています。カマキリは動いているものはすべて獲物にしてしまうので、オスはメスに見つからないように背後からそっと近づき、メスの背中に飛び乗らなければならないようです。まさに命がけですが、そうしなければ子孫を残すことができないので、カマキリのオスは必死です。そこでメスに見つかってしまったが最後、交尾をしている最中でも、食欲旺盛なメスは、捕らえたオスの体を貪り始めるのです。お~!自然界の残酷さ~!
預言者に例えられてきたカマキリと、女性の残酷さから、オスカー・ワイルドが書いた「サロメ」を思い出しました。妖しく美しく舞うユダヤの王女サロメが、七つのヴェイルの踊りの褒賞に、恋をした預言者ヨカナーンの首を所望する戯曲です。サロメはヨカナーンに恋い焦がれ、口づけをしたかっただけなのですが、ヨカナーンはサロメに見向きもしなかったので、首を欲しがったのです。
サロメは「恋の測りがたさにくらべれば、死の測りがたさなど、なにほどのことでもあるまいに。恋だけを、人は一途に想うてをればよいものを。」と言いながら、首だけになったヨカナーンに口づけをするのです。そして、その様子に恐ろしさを感じた王による命令を受けて、サロメも兵士によって押し殺されてしまいます。恋い焦がれ、交わりを持つことが、残酷さを生むことがあるのですね。
日本では、1931年に松井須磨子によってサロメが初演され、1960年と1971年には三島由紀夫の演出で上演されたということです。2019年には東京二期会によって、サロメを題材としたオペラが上演されました。今はコロナ禍で舞台を見ることもままならない状況ですが、いつかこの残酷で妖艶な世界を生で味わいたいな~と思っています。
いつの時代も、女性という生き物は、恋い焦がれ、子孫を残すためには残酷になり得る生き物なのかもしれませんね。おそろしや~、おそろしや~。そういえば、私も女性だったわ。おそろしや~、おそろしや~(笑)。
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