香り

香り

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

この写真は、ブルガリのフレグランス「ローズ コルデア オードパルファム」です。ゴルデアは、古代の力と豊かな歴史を象徴するセルペンティというパワフルなシンボルからインスピレーションを受けたフレグランスです。なかでも、「ローズ ゴルデア オードパルファム」は、ローズを注入したホワイトムスクの昇華の香りがするので、ここ数年来私は愛用しています。

セルペンティは、イタリア語で蛇を意味します。蛇は古代から神秘と叡智のシンボルとして知られてきました。蛇は古代ギリシャ・ローマ時代から続く古典的なモチーフで、守護、幸福、再生、英知、生命の象徴として愛されてきたようですよ。今年は辰(龍)年、来年は巳(蛇)年ですから、時流に乗ったフレグランスと言えるかもしれません。

香りというのは、嗅覚を刺激します。嗅覚器官は人間の脳の約5%を占めていて、何百万もの異なる匂いを区別することができると言われています。それは、私たちが匂いによって危険を回避しているからです。その匂いの信号は、鼻から吸入されてから100~150ミリ秒以内、つまり0.1~0.15秒以内という速さで脳に到達するのです。すごいですね。

神経発達症(発達障がい)のなかに嗅覚過敏を持ち、匂いにとても敏感な方がいらっしゃいます。そのような場合には、自分の好きなフレグランス、それも欧米のフレグランスと自らの体臭とをミックスさせることで、自分の安心できる独自の香りを身に纏うことをおすすめする場合があります。そうすると嗅覚過敏が少し和らぐこともあるのですね。

この体臭というのも不思議です。モネル化学感覚研究所の山崎邦郎教授によると、身体の代謝が変わると匂い物質の遊離や増加も変化するようです。ですから、がん患者や天然痘の患者にはそれぞれ特有の体臭がするというのです。また、腸チフスの患者は焼きたてのパンのような体臭が、フェトルケトン尿症の患者はカビ臭いタオルのような匂いが、統合失調症の患者は刺激的な匂いがします。

体臭というのは、私たちの体に纏わりついています。体臭を知ることで身体の代謝の変化に気づくこともできるし、体臭を作ることで安心感を得ることもできます。だから、香りはセルペンティという蛇のように私たちに纏わりつきながら守ってくれているのかもしれません。一方で、あまりにも香りがきつすぎるとスメルハラスメント(香りのいやがらせ)になる場合もありますので、香りもほどほどがいいようですね。

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